「カナダでの経験を生かし、箱根を世界一の観光地にしたい!!」
初めまして、握り人の勝又真哉です。
私は幼稚園、小・中・高校とサッカーが大好きな子供で、ごくごく平凡な人生をおくってきました。
高校3年になるちょっと前に親父が「寿司屋をやる!」と言い出し寿司屋を始めました。
「跡を継ぐのかな?」 当時はよく考えもせずに高校を卒業した後、横浜の寿司店で修行を始めました。
初めて親元を離れ人様のお世話になりました。先輩職人さん達に教えを受けて毎日を寿司屋の小僧として働きました。
毎日12時頃にお店に入り、帰るのは夜中の3時くらいでした。忙しい時などは帰る頃には朝日で明るくなることも度々ありました。
そして、5年間寿司の修行に明け暮れました。
いざ修行を終え実家に戻った私は、学生時代から始めていたスノーボードをもっと本気で取り組みたいという思いが強くなり、
親が用意してくれた寿司職人としての人生に反発し、カナダのウィスラーで何年も生活してきました。
寿司職人としての腕があったため、私はすぐに日本食レストランで働く事が出来ました。
昼間はスノーボード、夜はレストランでお寿司を作る生活です。
海外での生活は凄く楽しい面もありましたが大変な事もいっぱいありました。
まず英語が話せない・・・。
しかし、日本から移民して来ている先輩方や日系人の友達、同じような目的で暮らしている日本の友達、
更には一緒に働くカナダ人など多くの方に支えられ、大変な環境でもくじける事がなく暮らす事が出来ました。
その頃、出会えた友人達は一生の宝物です!
私の愛する妻と出会えたのもこのカナダでした。カナダは二人の思い出の場所です。
だんだん生活ににも慣れてきて働いているうちに、海外で大人気の寿司の事がものすごいと思えてきました。
「自分の作ったお寿司で世界中の人に喜んで貰えるなんて」なんて素晴らしい職業だと思うようになったのです。
寿司職人ってこんなに素晴らしい職業だと改めて実感し、寿司職人として導いてくれた両親に感謝しました。
「カナダのウィスラーで体験したこと」
カナダのウィスラーでで学んだ事は、日本人の繊細さや素晴らしさと、北米最大と言われている観光地の素晴らしさです。
ウィスラーの人々は、地域の繋がりが強く地元を愛しています。そして、観光客の皆さんが楽しく過ごせるように努力をしています。
ウィスラーで働いている人は、地元の人に限らずウィスラーで使えるスキー場のシーズンパスを3~4割引きで買えます。
通常15万円くらいなのでかなりありがたい事です。
こういったことが、地域に若い人達が集まり地域の活性化につながっています。
こういった割引を得るためには、丸1日ウィスラーについての講習を受けなければなりません。
街の中のトイレの位置や歴史などを叩き込まれます。 自分たちがここで生活出来るのは観光客の皆さんのおかげだと徹底的にです。
私は、その経験を肌で感じる事が出来ました。
ウィスラーという街全体が遊び場です。宝庫と言えるくらいアクティビティが充実しています。
自転車やランニングをする専用の道も整備されています。スケートボードをするパークもありますし、
湖の周りにはバレーボールのネットやバーベキューのコンロなどがあり、誰でも自由に使えます。
冬はスキーはもちろん出来ますし、夏はゴルフも出来ます。 わざわざ地元の人達が外に出なくても充実した生活が送れるのです。
「住んでいる人達が楽しめる場所だから、観光で来られた方々が楽しくない訳は無いんだな」
と思えるようにもなりました。
私は、周りの人達から見たら親に甘えている道楽息子に見えていたかもしれません。
しかし、このような経験をしていなかったら親の有り難みや地元への愛情はあまり濃くはなっていなかったように思えます。
今だから言えるのですが、寿司職人の道を途中で脱線したことが今の自分を作っています。
回り道をしたと思われると思いますが、胸を張って「いい経験をしてこれた。あの経験が無かったら今の自分は無い!」と言い切れます!
「 箱根を世界一の観光地にし、その世界一の場所で寿司を握りたい。」
結婚を機に、地元の箱根をウィスラーのような素晴らしい町にしたいと考えるようになりました。
実家に戻り、もう一度箱根で頑張ろうと決意しました。
カナダでの経験をいかして、私は今以上に箱根町の魅力を多くの方に伝えていきます。
そして、さらに素晴らしい箱根にしていきたいです。海外の最先端の観光リゾートの仕組みを、
少しでも箱根に取り入れていきたいと思っています。まだまだ日本では知られていないことがたくさんあります。
小さなことの積み重ねですが、1つずつ良くしていくことで箱根の町がもっと素晴らしい町になると思います。
小さな町では、どんどん高齢化が深刻に進んでいます。若い子達が、この町で楽しく過ごせる仕組み、
そして、ご高齢者の方も気持ちよく過ごせる環境を作っていきたいです。
箱根を世界一の観光地にして、世界一の寿司職人に成るのが私の夢です。